「医療」×「人工知能」
近年、X線・MRI・CTなどで撮影された医用画像の処理・解析技術は、放射線診断や治療などにおいて重要になってきています。こうした中、本イベントでは、医用画像を扱う研究者や医師、医用画像処理・画像解析に興味のある学生・社会人を対象に「医療」×「人工知能」をテーマとした講演会と交流会が実施されました。
*イベントを主催するエルピクセル株式会社は、ライフサイエンス(医療、農業、製薬)領域で撮影された画像の解析技術に強みを持つ東大発のベンチャー企業です。
日本の医療の現状とは
まずオープニングトークとして、LPixel代表取締役の島原さんがお話しされました。
テーマは、「日本の医療の現状とLPixelの取り組み」。
現在の日本の医療現場がおかれている状況と、LPixelの医療への取り組みについて紹介してくださいました。
ご存知の通り、日本では急激な勢いで少子高齢化が進んでいます。その勢いは凄まじく、超高齢化社会(65歳以上の高齢者人口が占める割合が21%以上)の割合を遥かに超え、言うなれば世界に先駆けて「超々」高齢化社会に突入する国となります。2015年における日本の人口にしめる65歳以上の割合は26%と、2位イタリアの22%を大きく離しています。
現在の日本の医療現場がおかれている状況と、LPixelの医療への取り組みについて紹介してくださいました。
ご存知の通り、日本では急激な勢いで少子高齢化が進んでいます。その勢いは凄まじく、超高齢化社会(65歳以上の高齢者人口が占める割合が21%以上)の割合を遥かに超え、言うなれば世界に先駆けて「超々」高齢化社会に突入する国となります。2015年における日本の人口にしめる65歳以上の割合は26%と、2位イタリアの22%を大きく離しています。
そんな中、日本の医療現場には、大きく3つの見過ごすことのできない変化が起こっています。
1つ目は、画像データの膨大化。
日本は100万人あたりの医療画像検査台数が世界第1位で良質なCT画像や病理画像を集めやすい環境にあります。
1つ目は、画像データの膨大化。
日本は100万人あたりの医療画像検査台数が世界第1位で良質なCT画像や病理画像を集めやすい環境にあります。
2つ目は、読影医・病理医不足の深刻化。
質の良い画像が多くなった一方、読影医・病理医不足は深刻さを増しています。人口に対する病理医師の数がアメリカの1/5程、その医師の平均年齢は約50歳にもなります。また、一流の病理医となるまでに10年くらいの修業が必要な分野です。
質の良い画像が多くなった一方、読影医・病理医不足は深刻さを増しています。人口に対する病理医師の数がアメリカの1/5程、その医師の平均年齢は約50歳にもなります。また、一流の病理医となるまでに10年くらいの修業が必要な分野です。
3つ目は、2年前の薬事法改正。
この法改正によって、AI等の新たな技術を取り入れたソフトウェアが日本で使用可能になりました。
これらの状況を踏まえ、LPixelでは、画像解析と人工知能を組み合わせて多くの医療プロジェクトを進めています。
そのプロジェクトの1つが、「脳動脈瘤の検知」。
Deep learngingと画像解析によってCT画像を解析し、脳動脈瘤と疑われる個所を医者に提示してくれる診断支援ソフトウェアです。
この法改正によって、AI等の新たな技術を取り入れたソフトウェアが日本で使用可能になりました。
これらの状況を踏まえ、LPixelでは、画像解析と人工知能を組み合わせて多くの医療プロジェクトを進めています。
そのプロジェクトの1つが、「脳動脈瘤の検知」。
Deep learngingと画像解析によってCT画像を解析し、脳動脈瘤と疑われる個所を医者に提示してくれる診断支援ソフトウェアです。