RSNA2016(国際放射線学会)におけるトレンドと最新技術
次のお話は、前回の「人工知能エンジニアMeetUp!#3〜医療ビッグデータの活用〜」にも登壇したLPixelエンジニア木田さん。
テーマは「RSNA2016(国際放射線学会)の報告」について。
RSNA(国際放射線学会)は毎年シカゴで11月末‐12月頭にかけて1週間開催される最も大きな放射線学会です。放射線科医、放射線技師、メーカーを中心に約5万人以上の参加者おり、多くの最先端の研究や技術を目にすることができます。
RSNA(国際放射線学会)は毎年シカゴで11月末‐12月頭にかけて1週間開催される最も大きな放射線学会です。放射線科医、放射線技師、メーカーを中心に約5万人以上の参加者おり、多くの最先端の研究や技術を目にすることができます。
RSNAでは2015-2016年にかけて、2つの大きなトレンドがありました。それは、AI用語の急増と医療画像の定量化&標準化。
1つ目のAI用語(Machine learning, Deep learning, CNN等)の急増の背景には、AIのテクノロジーを用いた診断支援システムが次々と発表されていることが挙げられます。
ここでは、木田さんの紹介して下さった事例の中でも、印象的なものをいくつか取り上げようと思います。
まずは、IBMのWatoson Health。
診療情報と画像情報を機械学習にかけ、可能性の高い病気の提示をしてくれます。2016年8月4日には、Watsonが60代の女性患者の正確な白血病の病名をわずか10分で見抜き、病名から割り出した適切な治療法によって患者の命を救ったと東京大学医科学研究所が発表し、世界中で話題となりました。
1つ目のAI用語(Machine learning, Deep learning, CNN等)の急増の背景には、AIのテクノロジーを用いた診断支援システムが次々と発表されていることが挙げられます。
ここでは、木田さんの紹介して下さった事例の中でも、印象的なものをいくつか取り上げようと思います。
まずは、IBMのWatoson Health。
診療情報と画像情報を機械学習にかけ、可能性の高い病気の提示をしてくれます。2016年8月4日には、Watsonが60代の女性患者の正確な白血病の病名をわずか10分で見抜き、病名から割り出した適切な治療法によって患者の命を救ったと東京大学医科学研究所が発表し、世界中で話題となりました。
次は、Encliticの最先端のDeep learngingを用いた画像診断支援。
2015年には、肺癌のスクリーニングソフトを発表。CT画像から93.7%で悪性と見分けられます。
こうした、ベンチャーがでてくる背景には、アメリカのオープンソースで多くの画像を手に入れることができ、政府が積極的に金銭面を支援もしているんだとか。日本もそのような環境が早く揃うといいですね。
2015年には、肺癌のスクリーニングソフトを発表。CT画像から93.7%で悪性と見分けられます。
こうした、ベンチャーがでてくる背景には、アメリカのオープンソースで多くの画像を手に入れることができ、政府が積極的に金銭面を支援もしているんだとか。日本もそのような環境が早く揃うといいですね。
日本からは、FUJIFILMのクラウドによる診療情報共有。
クリニック、中核病院、読影センターをつなぎ、綿密な連携、リモートでの診断をサポートしています。
クリニック、中核病院、読影センターをつなぎ、綿密な連携、リモートでの診断をサポートしています。
2つ目のトレンドは画像の定量化&標準化。キーワードはQI(Quantitative Imaging)、Radiomics、Radiogenomicsです。
QI(Quantiative Image)とは、日本語で画像定量化を指します。ここの定量化とは、遺伝子、画像、臨床情報の高精度化によって、物理学的、生物学的指標として画像を使用ことです。少し難しいですね。簡単に言うと、技術の進歩によって、より多くの情報を画像から抽出できるようになったということです。では、具体的に見ていきましょう。
HITACHは、磁化率を平面のピクセルではなく、立体のボクセルとして定量的に評価する技術を開発。
その結果、血液や組織の中の鉄分や酸素濃度の計測が新たに可能になりました。
QI(Quantiative Image)とは、日本語で画像定量化を指します。ここの定量化とは、遺伝子、画像、臨床情報の高精度化によって、物理学的、生物学的指標として画像を使用ことです。少し難しいですね。簡単に言うと、技術の進歩によって、より多くの情報を画像から抽出できるようになったということです。では、具体的に見ていきましょう。
HITACHは、磁化率を平面のピクセルではなく、立体のボクセルとして定量的に評価する技術を開発。
その結果、血液や組織の中の鉄分や酸素濃度の計測が新たに可能になりました。
残り2つのキーワードはRadiomics & Radiogenomics。これはRdiology(放射線医学)、Genome(遺伝子)、Omics(多量の情報を系統的に扱う科学的手法)を組み合わせた新しい学問領域です。
なんのこっちゃってなる方も多いと思いますので、もう少し具体的にすると、CTなどの放射線画像、病理画像、診断情報を統合し定量的に扱い機械学習などで分析することです。
まだ複雑ですね。。。もう少し柔らかく言ってみると、複数の異なる情報まとめて定量的扱うことでMachine learningやDeep learningでの分析にかけることが可能になるということです。
例えば、CT画像と病理画像の関係を明らかにすることで、最終的にはCT画像のみで癌が悪性か、93%で見分けられるようになります。病気の早期発見や、患者さんにとっては、身体的、金銭的負担の軽減につながります。
なんのこっちゃってなる方も多いと思いますので、もう少し具体的にすると、CTなどの放射線画像、病理画像、診断情報を統合し定量的に扱い機械学習などで分析することです。
まだ複雑ですね。。。もう少し柔らかく言ってみると、複数の異なる情報まとめて定量的扱うことでMachine learningやDeep learningでの分析にかけることが可能になるということです。
例えば、CT画像と病理画像の関係を明らかにすることで、最終的にはCT画像のみで癌が悪性か、93%で見分けられるようになります。病気の早期発見や、患者さんにとっては、身体的、金銭的負担の軽減につながります。