2016年9月28日 更新

細胞の移動量を調査

細胞の移動量(動態解析)についてご紹介します。動態解析とは、観察している対象物の経時的な変化を調べる為に行います。

20,220 view お気に入り 0
 (1142)

すると、このような結果が得られました。
 (1144)

スタック画像を再生してみた方は分かると思うのですが、細胞が複数現れます。その為、どれがどの細胞なのかを判別出来るようにしたいですね。

そこで、HSV色空間で色分けする方法があります。Lpixel ImageJ Pluginsをダウンロードした状態で、Plugins->LPX->Lpx StkFilterを選択します。
 (1147)

modeはproj_を選択し、projModeをmaxHsvに設定します。どの色を使うかはzeroAngle~rangeAngleで選択します。HSVは色を360度で示します。
 (1149)

すると、以下のような結果が返ってきました。

スタート地点が赤。スタック画像の最後のスライスで青色に変化しています。色によって時系列の動きが分かり易いですね。
 (1151)

次に細胞の移動量を調べる為に画像にマニュアルで番号をふっていきましょう。
 (1153)

試しに、HSVで色分けした画像に対して、同じ色の固まりごとにポイントをプロットしてみました。(スタック画像の側にプロットした方が正確かも知れません。)

キーボードのtボタンを押して、ROI Managerを開き、同じ色の中で輝度の高い画素にポイントをプロットします。そして、tボタンでそれぞれのポイントの位置を記録します。

すると、スタック画像の方にも、プロットした軌跡が表示されます。
 (1155)

また、ROI Managerで一連のポイントを選択して、Measureボタンを押すと、以下のように、ポイントの位置を調べることが出来ます。
34 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

医用画像位置合わせの基礎シリーズ①〜⑧まとめ

医用画像位置合わせの基礎シリーズ①〜⑧まとめ

今回は、「医用画像位置合わせの基礎シリーズ①〜⑧」の総まとめです。医用画像処理に興味を持ってもらえたり、ImageJに触れたり、研究を始めるきっかけになれば、幸いです。
木田智士 | 13,808 view
医用画像位置合わせの基礎④ 〜LPixel ImageJ pluginを用いた画像位置合わせ〜

医用画像位置合わせの基礎④ 〜LPixel ImageJ pluginを用いた画像位置合わせ〜

今回は、ImageJという画像解析ソフトを使った画像位置合わせについてご紹介します。
木田智士 | 16,608 view
LPixel(旧KBI) Image J Pluginについて

LPixel(旧KBI) Image J Pluginについて

Image Jの画像処理、画像解析に関する一連のプログラムをまとめたライブラリ LPixel Image J Pluginをご紹介します。
ImageJ Plugin で数値計算をしてみる #5

ImageJ Plugin で数値計算をしてみる #5

非情報科学研究者 (特に生物系研究者) が ImageJ plugin を作るために超えるべき壁やTipsをまとめます。今回は、面積の平均値や中央値、分散を出力するためのコードをご紹介します。
湖城 恵 | 9,706 view
ImageJインストール(Mac)#ImageJの初心者から中級者まで#

ImageJインストール(Mac)#ImageJの初心者から中級者まで#

ImageJのインストールの仕方についてまとめました! 「ImageJってなに?」から「ImageJって面白い!!」へ!

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

エルピクセル編集部 エルピクセル編集部