2016年9月29日 更新

医用画像位置合わせの基礎⑤~Fiji pluginを用いた画像位置合わせ~

前回紹介した、LPixel社のImageJ registration pluginに引き続き、今回は、FijiというImageJの拡張版ソフトを使った画像位置合わせをご紹介します。

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その結果、outputフォルダに、位置合わせ後の画像群(.tif)が出力されました。9つの画像が全て、元画像に位置合わせされたことが分かります(図8)。
図8. 位置合わせ後の画像群(.tif)の出力。

図8. 位置合わせ後の画像群(.tif)の出力。

但しこの場合、sourceフォルダに入れる画像の形式は、tif, .jpg, .png, .gif, .tiff, .jpeg, .bmp, .pgm, .imaに限られることに注意して下さい。

このように、平行・回転移動による画像位置合わせ(Rigid Registration)は、これらのPluginを用いて簡単に行うことができます。
次回は、アフィン変換による位置合わせを紹介しようと思います。

*今回用いた脳MRI画像は、McConnell Brain Imaging Centerが公開しているBrain Webという脳MRIのデータベースからダウンロードしました。(http://brainweb.bic.mni.mcgill.ca
前回までの記事はこちらをご覧ください。
医用画像位置合わせの基礎① 〜画像の類似度とは?〜
医用画像位置合わせの基礎② 〜相互情報量とは?〜
医用画像位置合わせの基礎③ 〜MRI画像を使った相互情報量の計算〜
医用画像位置合わせの基礎④ 〜LPixel ImageJ pluginを用いた画像位置合わせ〜
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