2016年9月15日 更新

AR三兄弟が物に記憶させるARアプリケーションを開発

AR三兄弟の川田十夢氏は、iOS用アプリ「連続デブ小説「AR三兄弟」」を2015年5月にリリースした。その後8月にバージョン2.0をリリースし、順調にアップデートを重ねている。

899 view お気に入り 0
 (951)

このアプリがユニークな点は、Augmented Reality(AR:拡張現実)という技術を用いて、小説のような物語性を感じさせる点だ。

バージョン1.0は、様々な物に自分の記憶を宿すことができる機能「物に記憶」をはじめ、非売品の缶バッジやマーカーにかざすとビームが出る「缶バッジと衝突判定」や、プログラムが顔と認識すると目からビームを出すことができる「視線のレイザー・ビーム」など5つの機能が搭載されている。
 (953)

バージョン2.0では、伊坂幸太郎氏の短編小説「三人の男が猪苗代湖で会う話」と連動した機能「グライダー」が追加された。冊子の中にあるマーカーにかざすと何かが見えると言う。
 (955)

ここで、「物に記憶する」機能について紹介する。例えば、コインにカメラをかざす。
 (957)

すると、指定した範囲がマーカーとなり、マーカーに紐づける動画を選択する画面に移る。この際、6秒動画を撮影するか、カメラロールから既に撮影した動画を選択することが出来る。
 (959)

動画を選択すると、一定時間後に元の画面に表示が戻る。再度、コインにカメラを向けると、動画が表示される仕組みだ。
 (961)

川田氏は、演劇「パターン2」の中で、ARを用いて物にストーリーを宿した郵便配達サービスが行われている近未来の場面を描いていた。新しい技術を用いた遊び心のあるアプリケーションは、少しずつファンを増やしていくに違いない。

<参考URL>
AR三兄弟の「発明」を続々配信、無料アプリ『連続デブ小説「AR三兄弟」』
AR三兄弟(App Store)
12 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

日本が進めるAI画像診断支援②

日本が進めるAI画像診断支援②

大量に集められた医用画像データベースを用いて、いかに効率的に解析可能な教師データを作成していくか、またAIをどのように臨床業務のワークフローに組み入れていくか、がAI画像診断支援の実装に向けた今後の大きな課題です。今回は、AI画像診断支援の実装に向けた具体的な取り組みについて紹介します。
木田智士 | 3,819 view
日本が進めるAI画像診断支援①

日本が進めるAI画像診断支援①

AIによる医用画像診断支援を進めていくためには、大量の医用画像データが必要です。現在、日本の学会や研究所が中心となって、大規模な医用画像データベースの構築が進んでいます。今回は、その大規模データベース構築の現状について紹介します。
木田智士 | 3,881 view
ディジタル画像処理~pythonによる空間フィルタリングpart1~ 

ディジタル画像処理~pythonによる空間フィルタリングpart1~ 

ディジタル画像処理を解説します.今回は,代表的な空間フィルタリングをpythonで実行してみました。
亀谷 桃子 | 13,781 view
Julia と画像処理②〜画像のセグメンテーション(Seed Region Growing とFelzenszwalbアルゴリズム)〜

Julia と画像処理②〜画像のセグメンテーション(Seed Region Growing とFelzenszwalbアルゴリズム)〜

プログラミング言語「julia」を用いて画像処理を行います.インストールに続き,今回は画像のセグメンテーションのライブラリを用いて,セグメンテーションを行います.

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

エルピクセル編集部 エルピクセル編集部