2016年9月29日 更新

医用画像位置合わせの基礎④ 〜LPixel ImageJ pluginを用いた画像位置合わせ〜

今回は、ImageJという画像解析ソフトを使った画像位置合わせについてご紹介します。

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図4. 画像類似度分布を用いて位置合わせを行うモード(右)
そして、[OK]をクリックすると・・・
 (1683)

図5. 元画像(赤枠)と移動画像(黄枠)の位置合わせ(右下)
図5の右下のように、元画像(赤枠)と移動画像(黄枠)の位置合わせが行われたのがわかると思います。
位置合わせによって、移動画像(黄枠)が左斜め方向に30x30 (pixels)平行移動されました。
(ちなみに色枠はわかりやすくするためにつけました。)

このように、この位置合わせPluginを用いることによって、平行移動した画像の位置合わせが行えます。放射線治療や放射線診断の臨床現場では、この画像位置合わせを3次元的に行っています(回転も含む)。

次回は、回転も組み込んだ画像位置合わせを見ていくことにしましょう。



*今回用いた脳MRI画像は、McConnell Brain Imaging Centerが公開しているBrain Webという脳MRIのデータベースからダウンロードしました。(http://brainweb.bic.mni.mcgill.ca
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