パシフィコ横浜で開かれたITEM2018(4/13~4/15)に行ってきました。
今回の学会テーマは、「夢のような創造科学と人にやさしい放射線医学」。大企業を中心に多くの企業で、画像診断支援AI関連の展示・プレゼンに力が入っていました。機器展示会場だけでなく、ランチョンセミナーにおいても、各企業が画像診断支援AIの現状と方向性をプレゼンし、どこも超満員の大盛況となっていました。
今回は、画像診断支援AIプラットフォームの開発企業の動向についてレポートします。
今回の学会テーマは、「夢のような創造科学と人にやさしい放射線医学」。大企業を中心に多くの企業で、画像診断支援AI関連の展示・プレゼンに力が入っていました。機器展示会場だけでなく、ランチョンセミナーにおいても、各企業が画像診断支援AIの現状と方向性をプレゼンし、どこも超満員の大盛況となっていました。
今回は、画像診断支援AIプラットフォームの開発企業の動向についてレポートします。
画像診断支援AIプラットフォームの開発
Envoy AI社
via www.envoyai.com
世界中の多くの企業で画像診断支援AIの開発が進むと共に、それらのAIアルゴリズムを乗せたプラットフォームの開発を手掛ける企業も現れてきており、その一つにEnvoy AI社が挙げられます。
Envoy AI社は、約50個の画像診断支援AIアルゴリズムをクラウド上に提供しており、利用者は、クラウドに画像をアップロードすることによって即時に診断支援を受けることができる、というサービスを提供しています。約50個のAIアルゴリズムの内、既に10個のAIアルゴリズムがFDAの認可を受けているとのことで、米国の画像診断支援AI活用に対する圧倒的なスピード感を感じます。
Envoy AI社は、約50個の画像診断支援AIアルゴリズムをクラウド上に提供しており、利用者は、クラウドに画像をアップロードすることによって即時に診断支援を受けることができる、というサービスを提供しています。約50個のAIアルゴリズムの内、既に10個のAIアルゴリズムがFDAの認可を受けているとのことで、米国の画像診断支援AI活用に対する圧倒的なスピード感を感じます。
via www.envoyai.com
このサービスでは、利用者である医療機関(画像診断医)は、自由にAIアルゴリズムを試し、選ぶことができるという利点があり、一方AIアルゴリズムの開発企業にとっても、余計な手続きなく、プラットフォーム上に自社のAIアルゴリズムを公開し、使ってもらうことができるという利点があります。また、日本のようにクラウド上に画像をアップロードすることが法律上難しい場合には、画像データをクラウド上にアップロードする必要なく、医療機関内のみでこれらのAIアルゴリズムを用いることも可能のようです。
今後、多くの医療機関やAI開発企業がこのサービスを利用することにより、技術の切磋琢磨による診断精度の向上や、診断部位(頭部、腹部、胸部など)とモダリティー(X線写真, CT, MRIなど)の組み合わせに合わせたアルゴリズムの最適化などが進んでくるのではないか、と考えられます。
3Dの医用画像処理ソフト開発に強みのあるTeraRecon社が、このAIプラットフォーム用のビューワー(画像を見るためのソフト)を提供しており、このビューワー上で全ての種類のAIの解析結果を見ることができます。また現状では、日本の企業では唯一、LPixel社が開発しているAIアルゴリズムが搭載される可能性がある、とのことでした。
今後、多くの医療機関やAI開発企業がこのサービスを利用することにより、技術の切磋琢磨による診断精度の向上や、診断部位(頭部、腹部、胸部など)とモダリティー(X線写真, CT, MRIなど)の組み合わせに合わせたアルゴリズムの最適化などが進んでくるのではないか、と考えられます。
3Dの医用画像処理ソフト開発に強みのあるTeraRecon社が、このAIプラットフォーム用のビューワー(画像を見るためのソフト)を提供しており、このビューワー上で全ての種類のAIの解析結果を見ることができます。また現状では、日本の企業では唯一、LPixel社が開発しているAIアルゴリズムが搭載される可能性がある、とのことでした。
DOCTOR NET
日本で同じような画像診断支援AIプラットフォームの展開を進めている企業として、DOCTOR NETが挙げられます。DOCTOR NETは、遠隔画像診断支援サービスを提供している会社で、500人以上の契約読影医と年間120万例を超える症例とのマッチングを行ってきました。今後は、種々のAIアルゴリズムと読影医をクラウド上でマッチングすることにより、画像診断支援をアシストする試みも始める、ということです。
サービス内容としては、先述のEnvoy AI社とほぼ同じと言ってよいでしょう。DOCTOR NET が、AIアルゴリズムの開発企業とタッグを組み、収集される大量の医用画像データが共有されることで、各社のAIアルゴリズムの精度向上に寄与することも期待されます。この会社も、LPixel社との提携が進んでおり、今後の進展に注目したいと思います。
次回は、LPixel社の画像診断支援AI開発についてレポートします!
乞うご期待!!
サービス内容としては、先述のEnvoy AI社とほぼ同じと言ってよいでしょう。DOCTOR NET が、AIアルゴリズムの開発企業とタッグを組み、収集される大量の医用画像データが共有されることで、各社のAIアルゴリズムの精度向上に寄与することも期待されます。この会社も、LPixel社との提携が進んでおり、今後の進展に注目したいと思います。
次回は、LPixel社の画像診断支援AI開発についてレポートします!
乞うご期待!!
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