2016年9月14日 更新

大腸がん立体画像検査「CTコロノグラフィー」

消化管の検査というとよく健診で白い液体と発泡剤を飲まされて、お腹が苦しい状態でげっぷをがまんして色んな方向にぐるぐる回されたり、お腹にまくらをしかれて思わず吐きそうになることもあるだろう。

142 view お気に入り 0
消化管の検査というとよく健診で白い液体と発泡剤を飲まされて、お腹が苦しい状態でげっぷをがまんして色んな方向にぐるぐる回されたり、お腹にまくらをしかれて思わず吐きそうになることもあるだろう。

これは、胃がんの検査の為に白い液体(硫酸バリウム)が胃壁にはりつき、中が空気でふくれることで胃のスケルトンをきちんと見たいから、こんなことをやっているのである。

大腸の場合は色んな方向に腸は回っているのだからもっと大変だ。今度はバリウムを尻から注入しなくてはいけない。
患者さんに横になってもらい、バリウムと空気をうまい具合に注入しないと腸壁にうまくはりついてくれない。

しかし、最近では、わずかな造影剤を使い、被曝時間も少なくして検査を行うことが出来る。

これがCT(コンピュータ断層撮影)を用いたCTコロノグラフィーである。
 (771)

(出典:Wikipedia)
CTコロノグラフィーでは、検査中、腸管を膨らませるため肛門から炭酸ガスを入れるが、注入量は、痛みが出ないように自動調整される。検査後、ガスはすぐに腸管に吸収される。

CTは他の組織とのコントラストを三次元で詳細に観察することが出来、適宜不要な部分をカットして見たい臓器だけを観察することが出来る。また、立体画像は、あらゆる方向から様々な倍率で観察できる。腸管をウナギのかば焼きのように開いて見たり、腸内のヒダを左や右に倒したりすることもできる。
 (774)

(出典:radiopaedia)
CTの撮影時間はほんの10秒以内に完了する。被曝時間も少なく、これまで何十分もかかっていた検査がスムーズに終わり、被曝線量も軽減することが出来るようだ。
 (777)

<参考資料>
大腸がん立体画像検査…痛みなく 全方向から観察(読売新聞の医療サイト yomiDr. 2015/7/3 読売新聞掲載)
9 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

CTの原理②〜投影切断面定理とCT再構成の実装〜

CTの原理②〜投影切断面定理とCT再構成の実装〜

CT (Computed Tomography)の投影切断面定理に関して説明します. また投影が少なくなったとき,どのような挙動を示すのかを数値実験を交えながら紹介します.
三好 裕之 | 194 view
日本の画像診断②〜CT, MRI台数, 撮影回数のOECD諸国との比較〜

日本の画像診断②〜CT, MRI台数, 撮影回数のOECD諸国との比較〜

今回は、日本のCT, MRI装置台数や撮影回数を世界各国と比較した結果をご紹介します。
木田智士 | 8,551 view
日本の画像診断①〜我が国のCT, MRIの総撮影回数(2015)〜

日本の画像診断①〜我が国のCT, MRIの総撮影回数(2015)〜

今回は、我が国のCT, MRIの総撮影回数(2015年)についてまとめましたのでご紹介します。
木田智士 | 1,186 view
医用画像位置合わせの基礎⑤~Fiji pluginを用いた画像位置合わせ~

医用画像位置合わせの基礎⑤~Fiji pluginを用いた画像位置合わせ~

前回紹介した、LPixel社のImageJ registration pluginに引き続き、今回は、FijiというImageJの拡張版ソフトを使った画像位置合わせをご紹介します。
木田智士 | 4,231 view
医用画像位置合わせの基礎③ 〜MRI画像を使った相互情報量の計算〜

医用画像位置合わせの基礎③ 〜MRI画像を使った相互情報量の計算〜

今回は、前回紹介した相互情報量の概念を画像に応用し、実際のMRI画像を用いて相互情報量を計算することにより、画像の類似度を評価することをご紹介します。
木田智士 | 4,242 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

エルピクセル編集部 エルピクセル編集部