2016年9月13日 更新

色覚バリアフリー

イメージングに携る人でも意外と知らない、色覚バリアフリーについて説明します。 皆さんの中には論文を書いた経験や、学会で研究発表をした経験があるかもしれません。 自分で発表した経験が無くても、見たり聞いたりした方は多いと思います。

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下図のような画像を見た経験な無いでしょうか?

この画像は、動物細胞に含まれるタンパク質Aを赤色、タンパク質Bをミドリ色の疑似カラーで表示しています。右端は合成画像で、タンパク質AとBが同じ場所に存在する場合、赤とミドリが混ざり黄色に見えます。

(多くの人にとって)赤色とミドリ色、黄色は 比較的視認性に優れるため、画像を合成する場合、赤色とミドリ色が好んで使われる場合が多いです。
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しかし、「色覚異常の方は、日本人男性では20人に1人、女性では、500人に1人程度といわれており、100人程度の聴衆がいれば、必ずといっていいほど色覚異常の方が含まれる計算になります」
(伝わるデザイン | 研究発表のユニバーサルデザイン http://tsutawarudesign.web.fc2.com/miyasuku3.html より引用)

つまり、色の組み合せに注意しないと、大事な学会発表、大事な論文のデータを適切に伝えれられない可能性があるのです。

実際に、色覚異常の方は、下図のように見えるらしいです。
 (16)

(色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法 http://www.nig.ac.jp/color/#hajimeni より引用)

赤色とミドリ色の組み合せでは、色覚異常の方は認識し辛いことがわかります。
従って、疑似カラーの合成は色覚異常の方に配慮した配色を心掛ける必要があります。

よく使用される配色は「マゼンタ」と「ミドリ色」です。
実際、生物分野でよく見る黒背景の画像だと、マゼンタの方が視認性に優れています。
また、下図のように、色覚異常の方でもマゼンタとミドリ色なら判別しやすいです。
 (17)

(色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法 http://www.nig.ac.jp/color/#hajimeni より引用)

従って、冒頭の顕微鏡画像は下図のように示すのが望ましいです。
赤色とミドリ色の組み合わせと比較しても、視認性に遜色はありません。
また、マゼンタとミドリ色が同じ場所にあると「白」色に見えます。
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以下のように、単色をモノクロで示す場合も有効です。
やはり、黒背景に白色は視認性が高いため、筆者はこのように示す場合が多いです。
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