伝わる研究発表セミナー(2/3)「伝わるデザインの基本」

プレゼンの為のデザイン。研究の内容が折角良くても見た目が悪いとソンをしてしまう。 そこで、伝わるデザインを考えてみよう。

目次

伝わるデザインとは?

①コミュニケーションの邪魔をしない。…汚かったり、かっこよぎても、妨げになる。
②理論をデザインする。…事柄のないようの並列関係や因果関係を明確にする
③読み易くする。…書体の選び方、段落の作り方を適切に行う。

きれいな資料を丁寧につくると、次のようなメリットがある

①よく伝わる

…発信者が上手く伝えると見る人の心証がいい。

②印象がよい

…文字だけの情報よりもインフォグラフィック等の方が整理された情報を示すことが出来る。

③フィードバック

…スライドを丁寧に作ることが出来れば、必要な情報を取捨選択し、自分の頭の中も整理されていく。
発信者と受け手のコミュニケーションが円滑になり、全体の研究の発展を促すことが出来る。
デザインにも法則やルールがある。こうすると読み易いというのがある。

文字だけを書きなぐったベタ打ちスライドは、
①フォントが読みにくい
②行間が分かりにくい

・・・などのデメリットがある。

以下のようにスライドを作ってみよう。

①読み易いフォント

まずは美しいフォント、誤読が少ない。
MSゴシックは読み辛い!変な上下や字の間隔が存在する。プとブの文字の読み違い等。
太字や斜体に対応しているフォント。
太字を選択すると文字の周りに枠が作られるような場合がある。
Windowsはメイリオやゆうゴシック
Macはヒラギノ角ゴシック

②行間と字間をとる

行間は0.5~1文字分開けると読み易い。
字間は特に太字・メイリオだと初期設定だと読み辛いことも。

③余白をとる

スライドのぎりぎりまで入れるのでなく、上下左右に余白をとるとよい。フォントサイズを小さくしてもむしろ、まとまりを作ると良いと思われる。

④とにかくそろえる

資料の中に小見出し、図など様々な要素が履いている。そこで、左揃えにして、それぞれの上下左右も整理する。
近接とグループ化内容の近い物同士を物理的にも近づけて、図と説明の一対一の対応を暗示させる。

⑤コントラストをつける

タイトルのところには塗りをつけたり、小見出しには、太字にする。
文字のサイズと太さで強弱をつける。本当に示したい情報は何なのかを選別して、タイトル、見出し、結論を強調させる。

(出典:伝わるデザイン研究発表のユニバーサルデザイン)
これを行うことで、スライドがかなり見易くなる。是非研究者は実践して欲しい。

次回は、研究者からの発表を紹介し、片山なつさんからのフィードバックを頂く。