Appleがイスラエルのカメラハードウェアを開発するスタートアップを買収

AppleはLinXというイスラエルのカメラに特化したテック企業を買収した。この企業は、提供するカメラは背景フォーカスブラー、視差画像と3D画像キャプチャといった機能を搭載したマルチ開口モデルだ。

ウォールストリートジャーナルによれば、2000万ドルのバリュエーション評価がされているそうだ。

このイスラエルのスタートアップはタブレットやスマートフォンに特にターゲットを絞っているが、同時に複数の画像をとらえるためのレンズを複数枚備えたセンサも開発している。撮影した複数の画像は1枚に統合され、後からピント位置を変更できる(セレクティブフォーカス機能)またそれぞれのセンサがカメラとさまざまな対象との距離を記録する仕組みになっているほか、センサアレイという技術を使って3D画像を作ることも可能なのだそうだ。

AppleのiPhoneでは長らく、ソニーのカメラセンサが採用されてきた。この関係は続くかもしれないが、その一方で、Appleは2013年に推定3億6000万ドルでMicrosoftの「Kinect」にも使われた3D画像技術の会社を買収している。ウォールストリートジャーナルの報道によれば今回再び、イメージング企業の買収を果たしており、今後どうなっていくかは分からない。

iPhone6で撮った写真(出典:Apple ワールドギャラリー)
<参考資料>
Apple Buys Israeli Camera-Technology Company LinX(Wall Street Journal)
アップル、カメラ技術企業LinXを買収--WSJ報道(CNET JAPAN)