画像解析入門⑤ ImageJの基本画面とメニュー構成

今回は画像解析の第5回目です。今回は主にImage J(Fiji)がどんなことが出来るのか?ソフトウェアの機能についてご紹介します。

目次

教材

今回は、「Image Jを使った画像解析実習-2値化・領域抽出」から、基本画面とメニューについて紹介していきます!

Image Jの基本メニュー

まず、ImageJでのおおまかな解析の流れを見ていきます。撮影して得られた画像ファイルをImage Jで開き、輝度コントラストを調べ、白黒画像に編集して、輪郭から大きさ、幅、形について調べていきます。

これは、例えば、生き物の細胞や組織であれば、一旦扱える形まで遠心分離して、電子顕微鏡などで分子構造を調べる ことになるでしょうか。

Image Jには様々なツールがあります。詳しくは原文をご覧下さい。まずArea selection tools(範囲選択ツール)です。

Rectangle(四角形)では、四角形の範囲で、画像の一部を選択することが出来ます。また、コマンドキーを押しながらだと、

中心を変えずに、縦横の範囲を変更することが出来ます。

他にも、Oval(楕円),Selection Brush(自由選択),Polygon(多角形)などがあります。色々使ってみて下さい!

また、選択するだけでなく、Editを開いてみましょう!

次にLineツールを見ていきます。これは頻繁に利用するツールだと思います。こんな風に黄色い直線を引くことが出来ます。

また、作成したLineから,Analyze->Plot Profileによって、直線上の輝度情報を得ることが出来ます。

この画像を見ると、グレーの度合いが右に向かうにつれて、大きくなっていることが分かりますね。また、橋の部分では、白黒のコントラストが極端にはっきりしているところがあり、その部分では、Gray Valueの振れ幅が大きくなっています。

Lineの場所を変えると、またProfileも変化します。

また、Line機能は、Shiftを押しながら直線機能を押すと、90°,45°,135,180°と45°ずつの切替が出来ます。

Profileから、画像の特徴を調べてみて、この部分のグレースケールが偏っている等を見ることによって、見たいものの特徴を調べることが出来ます。

最後にスポイトについて見ていきます。

スポイトメニューは、Photoshop等にもありますよね。ただ、Image Jではひと味違います。

まずスポイトのアイコンをダブルクリックすると、パレットのようなものが出てきます。そして、背景色を選択した状態で、

一部の領域を選択しておくと、メニュー->Edit->Fillによって、選択領域が背景色になります!

因みに、背景色(たまに使いたい方:サブカラー…白)と描写色(よく使う方:メインカラー…黒)というイメージで捉えて下さい。

いかがだったでしょうか?

Image Jの機能については他にも色々なものがあるので、、次回も引き続き見ていこうと思います。