小型カメラからのビデオ画像を変換する網膜インプラントを電極に埋め込み視力回復

英国のマンチェスターの外科医が、患者に最初の人工眼の移植を行った。

手術を受けた80歳のフリン氏は、ドライ型加齢黄斑変性症に罹患し、中心の視野が完全な喪失していた。
男性は眼鏡を着用し、小型ビデオカメラからのビデオ画像を変換する網膜インプラントを使用することで、視力を回復させた。
現在では今、網膜インプラントを使用して、コンピュータ画面上の白い線の方向を理解することも出来る。

視力を取り戻して、ガーデニングやショッピングなどの日常的な活動を支障無く行えるようになる為、彼はインプラントの選択肢を選択したのだと言う。

米国企業セカンドサイト製のアーガスIIのインプラントは、網膜色素変性症がもとで盲目になった患者の視力を回復するために使用されている。
マンチェスター王立眼科病院で加齢黄斑変性症(AMD)の患者にインプラント移植手術を行ったのは今回が初めてだったというが、今回の手術の結果が
それ以外の数百万人の加齢黄斑変性症の患者にも影響するかも知れない。

原理は以下の通り。
生体眼インプラントが、患者が着用する眼鏡に搭載された小型カメラからの視覚情報を受信する。画像は、電気パルスに変換され、網膜に付着した電極のアレイに無線で送信される。電極が、脳に情報を送信し、残りの網膜の残りの細胞を刺激する。これにより、人工眼からの情報が視界として再現される。

今回の試験では、二週間手術後、フリン氏は、インプラントを使用して、コンピュータ画面上で、水平、垂直及び対角線のパターンを検出することができた。試験中は彼は目を閉じた状態であったので、インプラントカメラを経由して視覚情報を得ていたことがわかる。

私たちは、この試験により、非常に興奮していると、この技術は、失明の他の形態の子供を含む、人々を助けるかもしれないことを願っています。」
アーガスIIのインプラント手術は、治療費などを含めて15万英ポンド(約2800万円)かかると言われるが、治験のトライアルは全ての患者が無償で手術を受けられる。

<参考URL>
Bionic eye implant world first(2015/7/21 BBC)
英の高齢者に初の人工眼手術 電極埋め込み視力回復(2015/7/22 47 News)
Second Sight