人工知能で正確な画像診断を行う「Enlitic」

Deep Learningにより、イメージ解析精度が飛躍的に進化している。サンフランシスコに拠点を置くベンチャー企業Enliticは、Deep Learningを医療データに応用したシステムを開発している。CEOは自身もシリアルアントレプレナーでデータサイエンスについて詳しいJeremy氏がにない、医用画像領域に詳しい医療関係者を重役に置いている。

Deep Learningにより、イメージ解析精度が飛躍的に進化している。サンフランシスコに拠点を置くベンチャー企業Enliticは、Deep Learningを医療データに応用したシステムを開発している。CEOは自身もシリアルアントレプレナーでデータサイエンスについて詳しいJeremy氏がにない、医用画像領域に詳しい医療関係者を重役に置いている。

(出典:Enlitic)

(出典:Enlitic)
イメージデータをDeep Learningの手法で解析し、病気を判定する。イメージデータにはレントゲン写真、MRI、CTスキャン、顕微鏡写真などが使われる。検査結果に悪性腫瘍などがあるかどうかを高速にかつ正確に判定する。

(出典:Enlitic)
Enliticの画像解析の技術は、事業の根幹に関わるという理由で公開していないが、解析を行う前に、大量のイメージデータを使ってシステムを教育し、患者データとの関係と照らし合わせることで、得られた画像から疾患を予測する。

(出典:Enlitic)
人工知能「Watson」を輩するIBMが医療用画像解析を行うMerge Healthcareを買収するなど、医療の画像診断の領域においても人工知能や機械学習の領域が進展してきている。

日本でも日本医療情報学会 医用知能情報学研究会と人工知能学会 医用人工知能研究会 (SIG-AIMED) が設置され、9月29日(火)に合同研究会が開催される。今後この分野は急速に進展していくと考えられるので、是非注目頂きたい。

<参考URL>
Enlitic
【連載企画】ディープラーニング(Deep Learning)開発を行う海外スタートアップ3選(Abeja O2O Innovation Lab)
がん検診は人工知能で!Deep Learningが悪性腫瘍を見逃さない[宮本和明のシリコンバレー最先端技術報告](ITPro 2015/8/5)
IBMはMerge Healthcareを10億ドルで買収し、Watson Healthに医療用画像解析を加える予定(TechCrunch 2015/8/7)
第1回 JAMI医用知能情報学研究会・JSAI医用人工知能研究会 合同研究会