2016年9月14日 更新

遠隔で皮膚疾患を画像診断出来る「ヒフミル君」

ヒフミル君は、内科・外科・精神科などの非皮膚科医師ユーザ を対象とした、遠隔皮膚疾患診断支援サービスです。

1,775 view お気に入り 0
このサービスを運営するExmedioに、先月、日本医療機器開発機構が実施した第三者割当増資を引き受け、資本参加した。医師用の診断補助システムを開発するのが狙いで、秋に皮膚科で運用をはじめ、データを蓄積していくようだ。数年後には独自の情報システムを医療機器として認証してもらう計画だそうだ。

高齢者の70%が何らかの皮膚疾患をもっているが、専門的知識を持っている医師が少なく誤診が絶えないのだという。ヒフミル君は非専門医の診断を支援し、皮膚疾患の患者さんを助ける役割を担うことが期待される。

 仕組みは、まず医師が幹部の画像と問診票をスマートフォンでクラウド上に送り、皮膚科の専門医が画像を見て可能性の高い疾患候補を返信する。このシステムは、皮膚科が専門の医師10人程度が参加して研究を始めたもので、今秋には人員を拡充して本格的なシステムに完成度を高めていく予定だという。

2014年11月の薬事法改正で、ハードウエアに付属しなくても医療用ソフトウエアだけで医療機器として承認できるようになった。これに伴い、自動診断補助システムを医療機器として承認申請し、発売を目指す。

<参考URL>
日本医療機器開発機構、エクスメディオに資本参加-「診断補助システム」を開発へ(日刊工業新聞)
Exmedio.io
1 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

日本が進めるAI画像診断支援②

日本が進めるAI画像診断支援②

大量に集められた医用画像データベースを用いて、いかに効率的に解析可能な教師データを作成していくか、またAIをどのように臨床業務のワークフローに組み入れていくか、がAI画像診断支援の実装に向けた今後の大きな課題です。今回は、AI画像診断支援の実装に向けた具体的な取り組みについて紹介します。
木田智士 | 3,801 view
日本が進めるAI画像診断支援①

日本が進めるAI画像診断支援①

AIによる医用画像診断支援を進めていくためには、大量の医用画像データが必要です。現在、日本の学会や研究所が中心となって、大規模な医用画像データベースの構築が進んでいます。今回は、その大規模データベース構築の現状について紹介します。
木田智士 | 3,858 view
日本企業の画像診断支援AI開発 2018 ⑤ ~エルピクセル~

日本企業の画像診断支援AI開発 2018 ⑤ ~エルピクセル~

4/13~4/15にパシフィコ横浜で開かれたITEMに行ってきました。画像診断支援AI技術開発の各企業の動向についてレポートします。今回は、エルピクセルです。
木田智士 | 2,874 view
日本企業の画像診断支援AI開発 2018 ④ ~診断支援AIプラットフォーム~

日本企業の画像診断支援AI開発 2018 ④ ~診断支援AIプラットフォーム~

4/13~4/15にパシフィコ横浜で開かれたITEMに行ってきました。画像診断支援AI技術開発の各企業の動向についてレポートします。今回は、画像診断支援AIプラットフォームの開発についてです。
木田智士 | 2,197 view
日本企業の画像診断支援AI開発 2018 ③ ~キヤノンメディカル~

日本企業の画像診断支援AI開発 2018 ③ ~キヤノンメディカル~

4/13~4/15にパシフィコ横浜で開かれたITEMに行ってきました。画像診断支援AI技術開発の各企業の動向についてレポートします。今回は、キヤノンメディカルです。
木田智士 | 3,245 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

エルピクセル編集部 エルピクセル編集部